千慮の一失

千慮の一失の解説

【読み方】
せんりょのいっしつ

【意味】
千慮の一失とは、どんなに賢い人でも、多くの考えの中には一つくらい間違いや思い違いがあるということ。

【注釈・由来】
思慮分別のある者でも、時にはまさかというような失敗をすることがあるのだから、どんなに考慮したつもりでいても思いがけない失敗は隠れているということ。
『史記』淮陰侯伝に「智者も千慮に必ず一失有り。愚者も千慮に一得有り(知恵者でも必ず千に一つの考え損ないはあり、愚か者でも必ず千に一つのうまい知恵が出る)」とある。

【出典】
『史記』淮陰侯伝

【例文】
完璧な人間など存在しないのだから、たまにミスや思い違いがあっても責める気にはならないよ。千慮の一失ということだ。

【注意】
「浅慮の一失」と書くのは誤り。

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