巧遅は拙速に如かず

読み方

こうちはせっそくにしかず

巧遅は拙速に如かずの意味・解説

巧遅は拙速に如かずとは、上手だが遅いよりも、下手でも速いほうがよいということ。

由来などの解説

「巧遅」とは、出来はよいが仕上がりまでが遅いという意味。
「拙速」とは、出来はよくないが仕事が早いという意味。
場合によっては、ぐずぐずしているより、上手でなくとも迅速に物事を進めるべきだということ。
兵法家の孫子が、戦争は戦術がよくないものであったとしても、迅速に行動し早く終結させるのがよいと説いた言葉に由来する。
『孫子・作戦』に「兵は拙速を聞くも、未だ巧の久しきを賭ざるなり(部隊を動かすのは、戦術がよくなくても迅速であるほうがよい。巧妙な戦術で長い間戦い続けているのを見たことがない)」とある。

出典

『孫子』

例文

巧遅は拙速に如かずだ、細かく煮詰める必要はないから、急いでやってくれ。

注意

出来が悪いのを正当化するために使うのは誤り。
誤用例 「巧遅は拙速に如かずと言うし、多少の誤字脱字があったって構わないだろう」

巧遅は拙速に如かずの類語・対義語

類義語

兵は拙速を尊ぶ/兵は神速を尊ぶ/兵は拙速を聞く/兵は拙速を尚ぶ

対義語

急がば回れ

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キーワード

巧遅拙速如かず

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