海千山千の解説
【読み方】
うみせんやません
【意味】
海千山千とは、経験が豊かで抜け目がなく、しぶとくずるくなっていくことのたとえ。
【注釈・由来】
海千山千は、海に千年、山に千年住んだ蛇は竜になるという言い伝えからできたことわざ「海に千年山に千年」の短縮形。
竜ともなれば、蛇などは相手にならないことから、経験を積んで世間の裏表を知り、したたかになるさまや、そのような人をいう。
【出典】
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【例文】
・あの人は海千山千の商売人だから気をつけた方がいい。
・海千山千の手強い相手だから、今日の商談は一筋縄ではいかないと思うよ。
・彼女は海千山千の経営者たちからも一目置かれる存在だ。
【注意】
芸事や技術などの経験を積む意味や、褒め言葉として使うのは誤り。
誤用例 「幼少のときから子役をしているだけあって、海千山千の名演技でしたね」
海千山千の関連語
【類義語】
海に千年山に千年/海千河千/海に千年河に千年/山に千年海に千年/老獪/一筋縄ではいかない/下腹に毛が無い/背中が禿げる/鳥居を越す/百戦錬磨/千軍万馬
【対義語】
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【英語のことわざ】
・As cunning as Captain Drake.(ドレイク提監のように老練な) ※ドレイク提監とは、16世紀のイギリスの提監で、地球を周航した最初のイギリス人。抜け目のない人としても有名だった。