心頭滅却すれば火もまた涼し

読み方

しんとうめっきゃくすればひもまたすずし

心頭滅却すれば火もまた涼しの意味・解説

心頭滅却すれば火もまた涼しとは、どんな困難や苦難も、それを超越した境地に至れば、苦痛と感じなくなるものである。

由来などの解説

「心頭」とは、心のこと。
「滅却」とは、消し去ること。
無念無想の境地に至れば、火さえも涼しく感じられるということから、どんな苦痛であっても、心の持ち方次第でしのげるという教え。
杜荀鶴の詩『夏日悟空上人の院に題す』に「安禅必ずしも山水を須いず、心中を滅し得れば自ら涼し(安らかに座禅をくむには、必ずしも山水を必要とするわけではない。心の中から雑念を取りされば火さえも涼しく感じるものだ)」とある。

出典

『杜荀鶴』

例文

自分の置かれた状況を嘆いてばかりいるとは情けない。心を強く持つと、心頭滅却すれば火もまた涼しだ。

心頭滅却すれば火もまた涼しの類語・対義語

類義語

心頭滅却/心頭を忘却すれば火もまた涼し/心頭を滅却すれば火もまた水

対義語

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キーワード

心頭滅却するまた涼しい

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