読み方
ないそではふれない
無い袖は振れないの意味・解説
無い袖は振れないとは、金銭や財産など実際に無いものは、どうしようもないというたとえ。
由来などの解説
袖の無い着物では、どうしたって袖を振ることはできないということから、持ち合わせの無いものはどうすることもできないということ。
着物の袖は財布を入れておくところなので、袖が無いのは金が無いということで、金銭的な援助を申し込まれたときや、返済を迫られた場合などに使う。
例文
援助したいのは山々だが、無い袖は振れないよ。
注意
金銭ではなく、意見や考えを出す場合に言うことは避けたい。
誤用例 「みんなで集まって解決策を考えろと言われたが、この状況でいい考えなど浮かぶはずがない。無い袖は振れないというものだ」
英語のことわざ
An empty bag will not stand upright.(空の袋はまっすぐには立たない)
A man cannnot give what he hasn’t got.(持っていない物は与えられない)
Nothing comes from nothing.(無中有を生ぜず)
無い袖は振れないの類語・対義語
類義語
無い袖は振れぬ/無い袖は振られぬ/有る袖は振れど無い袖は振られぬ/可愛い子にも出ぬ乳は飲まされぬ
対義語
無い袖を振る