賽は投げられたの解説
【読み方】
さいはなげられた
【意味】
賽は投げられたとは、事は既に始まっているのだから、考えている余裕はない、もはや断行するしかないのだということ。
【注釈・由来】
「賽」は博打に使うさいころのことで、勝負を決めるさいころは、既に振られてしまったという意味から。
古代ローマ時代、ポンペイウスと対立したカエサル(シーザー)がルビコン川を渡ってローマへ進軍するときに言ったことば。
ルビコン川を武装して渡ることは法で禁じられていたため、これを犯すことは宣戦布告を意味した。
ラテン語では「Alea jacta est.」。
「采は投げられた」とも書く。
【出典】
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【例文】
・この期に及んで、なにを弱気になっているんだ。賽は投げられたのだから、もう途中で逃げることはできないぞ。
・すでに賽は投げられたんだ。全力を尽くすしかないだろう。
・まだ交渉の余地がないか考えているのか?とっくに賽は投げられているんだぞ。
【注意】
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賽は投げられたの関連語
【類義語】
乾坤一擲/一擲乾坤を賭す/ルビコン川を渡る/一か八か/伸るか反るか/当たって砕けろ
【対義語】
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【英語のことわざ】
・The die is cast.(賽は既に投げられた)