油を売る

解説

【読み方】
あぶらをうる

【意味】
油を売るとは、仕事の最中に人目を盗んで怠ける。また、無駄話をして時間を過ごす。

【注釈・由来】
仕事を怠けたり、無駄話をすることを「油を売る」と言うようになったのは、江戸時代、髪油の行商人が女性客を相手に世間話をしながら商いをしていたことから。
また、客の器に油を移すのに時間がかかったことからともいわれている。
他には、江戸時代の歌舞伎役者が、女性に化粧油を売る意味から専業以外のことをする意味。さらに怠ける意味に転じたという説もある。

【出典】

【例文】
・油を売る暇があるなら、商品を売ってこい。
・また油を売っている。少しは真面目に仕事に集中したらどうか。
・彼は油を売ることもなく、大急ぎで家に帰った。

【注意】
一時的なことをいうのであって、長期間に渡って怠けていることには使わない。
誤用例 「結局あの人は学校を卒業してから十年もずっと油を売って過ごしている」

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