読み方
けいこうぎゅうご
鶏口牛後の意味・解説
鶏口牛後とは、大きな集団の末端にいて使われるよりも、小さな集団であっても長となるほうがよいというたとえ。
由来などの解説
「鶏口」とは、鶏の口の意味から転じて、小さな団体の長のたとえ。
「牛後」とは、牛の尻の意味から転じて、大きな団体に従って使われる者のたとえ。
出典
『史記』蘇秦列伝
例文
大手焼肉チェーン店の従業員を辞めて、五坪ほどの小さな店だが焼き鳥屋を始めた。鶏口牛後だ。
注意
「鶏口」を「鶏頭」、「牛後」を「牛尾」とするのは誤り。
「牛後」を「午後」と書いたり、「ごご」と読み誤らない。
英語のことわざ
Better be the head of a dog than the tail of a lion.(ライオンの尻尾になるより、犬の頭になるほうがよい)
Better be first in a village than second at Rome.(ローマの2位より村の1位になるほうがよい)
鶏口牛後の類語・対義語
類義語
鶏口となるも牛後となるなかれ/寧ろ鶏口となるも牛後となるなかれ/鶏の口となるも牛の尻となるな/鶏尸牛従/鯛の尾より鰯の頭/大鳥の尾より小鳥の頭/獅子の尾となるよりも犬の頭となるほうがよい/龍の尾と成らんよりは鰯の頭と成れ/鯨の尾にならんよりいさざの頭になれ/芋頭でも頭は頭/乞食するなら頭になれ
対義語
鰯の頭をせんより鯛の尾に付け/寄らば大樹の陰/長い物には巻かれろ