雀百まで踊り忘れずの解説
【読み方】
すずめひゃくまでおどりわすれず
【意味】
雀百まで踊り忘れずとは、幼い時に身につけた習慣や若い時に覚えた道楽は、いくつになっても直らないたとえ。
【注釈・由来】
ここでの「踊り」は、雀の飛び跳ねるさまのことで、雀は死ぬまで飛び跳ねる習性が抜けないように、若い頃に身についた習性は年を取っても変わらないことをいう。
古くは「踊り」の連想から、道楽や浮気に対して使われることが多かったが、現代では若い頃に身についた習性全般について用いる。
「雀百まで踊り忘れぬ」とも。
『上方いろはかるた』の一つ。
【出典】
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【例文】
・雀百まで踊り忘れずで、あの人はいまだに浮気癖が治らないのよ。
・雀百まで踊り忘れずと言うから、どんなに負けが続いてもギャンブルはやめられそうにないね。
・雀百まで踊り忘れずというもので、物の角を触り続ける癖があります。
【注意】
良い習慣や特技については使わない。
誤用例 「雀百まで踊り忘れずというが、父は還暦を過ぎても柔道が強い」
雀百まで踊り忘れずの関連語
【類義語】
年は取っても浮気は止まぬ/頭禿げても浮気は止まぬ/漆剥げても生地は剥げぬ/噛む馬はしまいまで噛む/痩せは治るが人癖は治らぬ/病は治るが癖は治らぬ/産屋の風邪は一生つく/産屋の癖は八十までなおらぬ/三つ子の魂百まで/子供は大人の父である
【対義語】
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【英語のことわざ】
・What is learned in the cradle is carried to the tomb.(ゆりかごの中で覚えたことは、墓場まで運ばれる)