小人閑居して不善をなす

読み方

しょうじんかんきょしてふぜんをなす

小人閑居して不善をなすの意味・解説

小人閑居して不善をなすとは、小人物が暇を持て余すと、とかく悪事に走りやすいということ。

由来などの解説

「小人」は「君子」に対する語で、教養や人徳のない人、つまらない人のこと。
「閑居」とは、暇を持て余し何もせず日々を過ごすことで、本来は「間居」と書くが、現代では「閑居」が一般的。
『大学』に「小人間居して不善を為せば、至らざる所なし」とある。

出典

『大学』

例文

小人閑居して不善をなすと言うが、仕事を辞めてからというもの彼は毎日競馬場通いをしている。

注意

「小人」を「しょうにん」と読んだり、「不善」を「不全」と書くのは誤り。

英語のことわざ

Idleness is the mother of all evil.(怠惰は諸悪の母である)
An idle brain is the devil’s workshop.(怠け者の頭は悪魔の仕事場である)
By doing nothing we learn to do ill.(何もしないでいる人は悪事をはたらくようになる)

小人閑居して不善をなすの類語・対義語

類義語

暇あれば瘡搔く/暇ほど毒なものはない/何もしないのは悪事をなすことになる

対義語

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キーワード

小人閑居不善なす

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