喉元過ぎれば熱さを忘れるの解説
【読み方】
のどもとすぎればあつさをわすれる
【意味】
喉元過ぎれば熱さを忘れるとは、苦しいことも過ぎてしまえば、その苦しさや恩も簡単に忘れてしまうということ。
【注釈・由来】
熱いものでも飲み込んでしまったら(喉元のあたりを過ぎてしまったら)、その熱さを忘れてしまうことから。
多くは、人間の忘れやすい性質を批判する文脈で使われる。
『江戸いろはかるた』の一つ。
【出典】
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【例文】
あれだけ返済に苦労したのに、喉元過ぎれば熱さを忘れるで、また多額の借金をしてるよ。
【注意】
「喉元過ぎれば暑さを忘れる」と書くのは誤り。
喉元過ぎれば熱さを忘れるの関連語
【類義語】
喉元通れば熱さを忘れる/暑さ忘れて陰忘る/雨晴れて笠を忘る/魚を得て筌を忘る/難産色に懲りず/病治りて医師忘る/病治りて薬師忘る/焼け面火に懲りず
【対義語】
羹に懲りて膾を吹く
【英語のことわざ】
・The danger past and God forgotten.(危険が過ぎると神は忘れ去られる)
・Vows made in storms are forgotten in calms.(嵐の時になされた誓いは、平穏な日には忘れられる)
【分類】
・人間関係 > 仕返し・裏切り
・人生・社会 > 時の流れ
・学問・才能・能力 > 無知・無理解
・感情・心理 > すっきりする,苦しむ