屋上屋を架すの解説
【読み方】
おくじょうおくをかす
【意味】
屋上屋を架すとは、むだなことをするたとえ。
【注釈・由来】
「屋上」は屋根の上、「屋」は屋根のこと。
屋根の上にさらにもう一つ屋根を架けるような、無用なことをする意味から。
原典では「屋下に屋を架す」だが、現在では「屋上屋を架す」が一般的。
この言葉が日本へ伝わった時に、「下」が「上」になってしまったという説がある。
【出典】
『世説新語』『顔氏家訓』
【例文】
念には念を入れてるつもりかもしれないが、屋上屋を架すというものだ。
【注意】
「屋上に建築物を建てる」という意味で使うのは誤り。
誤用例 「せっかく広いスペースがあるのだから、屋上屋を架すべきだ」
「念には念を入れる」という意味で使うのは誤り。
誤用例 「屋上屋を架すというし、ここはもう一度はじめから確認しておこう」
屋上屋を架すの関連語
【類義語】
屋下に屋を架す/床上に床を施す/川に水を運ぶ/高みに土を盛る/土上に泥を加う/雪に霜を加える/淵さ糠/淵に雨/蛇足/無用の長物
【対義語】
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【英語のことわざ】
・That’s like putting a fifth wheel on a coach.(馬車に5つ目の車輪をつける)
・To bring sacks to the mill.(製粉所へ小麦袋を持ってくる)