泣きっ面に蜂の解説
【読み方】
なきっつらにはち
【意味】
泣きっ面に蜂とは、不運・不幸が重なることのたとえ。
【注釈・由来】
泣いてむくんでいる顔をさらに蜂が刺すということから、不運や不幸なことの上に、さらに不幸が重なることをいう。
明治前期までは「泣きっ面を蜂が刺す」や「泣く面を蜂が刺す」の形で用いられた。
古くから「泣き面」と「泣きっ面」の両形が見られるが、今日では強調のため促音化した「泣きっ面に蜂」が多く用いられる。
『江戸いろはかるた』の一つ。
【出典】
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【例文】
・右腕をくじいているところに、さらに転んで左足を捻挫した。泣きっ面に蜂とはこのことだ。
・先週は災難続きで泣きっ面に蜂の一週間だった。
・悪いことばかり立て続けに起きて、泣きっ面に蜂どころの騒ぎじゃないよ。
【注意】
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泣きっ面に蜂の関連語
【類義語】
泣きっ面を蜂が刺す/踏んだり蹴ったり/痛い上の針/傷口に塩を塗る/痛む上に塩を塗る/弱り目に祟り目/落ち目に祟り目/病む目につき目/鬼は弱り目に乗る/こけた上を踏まれる/瘤の上の腫れ物/転べば糞の上/転んだ上を突き飛ばす/損して恥かく/頼む木の下に雨漏る/不幸は単独では来ない/痩子に蓮根/病み足に腫れ足/弱身につけこむ風の神
【対義語】
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【英語のことわざ】
・Misfortunes seldom come singly.(災いはひとりでは来ない)