ミイラ取りがミイラになる

ミイラ取りがミイラになるの解説

【読み方】
ミイラとりがミイラになる

【意味】
ミイラ取りがミイラになるとは、人を連れ戻しに行った者が、その目的を果たさずにとどまって帰ってこなくなる。また、人を説得にようとした者が、逆に相手に説得されてしまうことのたとえ。

【注釈・由来】
ミイラを取りに行った者が、その目的を果たせずに自分がミイラになってしまうことから。
「ミイラ(木乃伊)」は、防腐剤として用いられた油のことをさす。
アラビアやエジプトなどで死体に塗る薬としてミイラは用いられ、この薬を布で巻いて箱に入れ棺におさめると死体が腐るのを防げた。
この薬を取りに行った者が、砂漠で倒れるなどして目的を果たせず、ついには自分がミイラになってしまったことが、このことわざの起源とされている。

【出典】

【例文】
・弟を連れ戻しに行ったはずのお兄ちゃんまで入信してしまうなんて。ミイラ取りがミイラになっちゃだめじゃないか。
・今度こそミイラ取りがミイラにならないよう弟を連れ戻すと言い出て行ったが、帰ってきたのは弟だけだった。
・口が達者な彼を説得しようとしても、ミイラ取りがミイラになるのがオチだよ。

【注意】

ミイラ取りがミイラになるの関連語

【類義語】
木菟引きが木菟に引かれる/本末転倒

【対義語】

【英語のことわざ】
・Many go out for wool and come home shorn.(羊毛を刈りに出かけ、毛を刈られて帰ってくる者が多い)

【索引語】
ミイラ取りなる

【分類】
人間関係 > 任せる・おもねる
性格・気質 > 流されやすい

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