転がる石には苔が生えぬの解説
【読み方】
ころがるいしにはこけがはえぬ
【意味】
転がる石には苔が生えぬとは、よく動き、働く人が生き生きしていることのたとえ。また、仕事や住居を転々としている人は、成功せず、金もたまらないことのたとえ。
【注釈・由来】
同じ場所にとどまらない石には、苔も生えないことから。
本来はイギリスのことわざ「A rolling stone gathers no moss.」で、イギリスでは「職業や住まいを転々とする人は成功できない」という意味で使われる。
アメリカでは「活動的にいつも動き回っている人は能力を錆びつかせない」という意味で用いられる。
この違いは、イギリスは保守的、アメリカは改革的な考え方をするためである。
【出典】
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【例文】
・転がる石には苔が生えぬもので、常に忙しそうにしている彼女は、還暦とは思えない若々しさだ。
・転がる石には苔が生えぬというが、彼は本当にいつも貧乏だ。
・転職を繰り返したことで人脈が広がったと言っているが、転がる石には苔が生えぬというように、その人脈も薄っぺらいものだった。
【注意】
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転がる石には苔が生えぬの関連語
【類義語】
転がる石に苔つかず/転石苔を生ぜず/繁昌の地に草生えず/流れる水は腐らず/人通りに草生えず/度々植えかえる木は根が張らない/使っている鍬は光る/淀む水には芥溜まる/流水腐らず、戸枢螻せず
【対義語】
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【英語のことわざ】
・A rolling stone gathers no moss.(転がる石には苔が生えぬ)