蟷螂の斧

解説

【読み方】
とうろうのおの

【意味】
蟷螂の斧とは、力のない者が、自分の実力もかえりみずに強い者に立ち向かうことのたとえ。

【注釈・由来】
「蟷螂」とはカマキリのことで、相手がどんなに強くてもカマキリは斧に似た前足をあげて立ち向かうところから。強がるたとえにも用いる。
「螳螂の斧」とも書く。

蟷螂の斧は、『韓詩外伝』にある次の故事に由来する。
斉の荘公が狩りに行った時に、カマカリが前足を振り上げ車の輪を打とうとした。
荘公が「これは何の虫だ」と問うと、「カマキリという虫で、進むことしか知らず、退くことを知りません。自分の力量をかえりみず相手に立ち向かっていきます」と答えた。
すると荘公は、「この虫が人間だったら天下をとっていただろう」と言った。

【出典】
『韓詩外伝』

【例文】
・蟷螂の斧と言われているが、小学生が大学生を相手に挑戦状を叩きつけるという情熱は、すばらしいではないか。
・若手社員が経営陣に歯向かうなんて、蟷螂の斧を振るうようなものだ。
・蟷螂の斧かもしれないが、このまま黙って引き下がるわけにはいかない。

【注意】

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