虻蜂取らずの解説
【読み方】
あぶはちとらず
【意味】
虻蜂取らずとは、欲張って二つのものを同時に手に入れようとしたために、結局はどちらも得られず失敗すること。
【注釈・由来】
虻も蜂も両方を捕まえようとして、二つも取り逃してしまうことから、両方とも手に入れようとして、結局は何も得られないことをいう。
欲を出しすぎることや、方針が曖昧にしておくことを戒めるときに使う。
【出典】
-
【例文】
・夢がたくさんあるのは良いことだが、きちんと自分の信念を持たなければ、結局は虻蜂取らずに終わるだろう。
・何もできていないうちから別のことに手を出せば、虻蜂取らずになることは目に見えている。
・無理をして虻蜂取らずとならないよう、着実に進めていきましょう。
【注意】
-
虻蜂取らずの関連語
【類義語】
虻も取らず蜂も取らず/虻蜂取らず鷹の餌食/虻蜂取らず蚊の餌食/虻も取らず蜂に刺される/二兎を追う者は一兎をも得ず/一も取らず二も取らず/花も折らず実も取らず/大欲は無欲に似たり/欲張って糞垂れる/欲は身を失う/欲の熊鷹股裂くる/右手に円を描き、左手に方を描く/心は二つ身は一つ/一度に二つの事はできぬ
【英語のことわざ】
・Between two stool the tail goes to ground.(二つの腰掛けの間で尻餅をつく)
・If you run after two hares, you will catch neither.(二兎を追う者は一兎をも得ず)
・He that hunts two hares loses both.(二兎を追う者は両方を失う)