毒を以て毒を制すの解説
【読み方】
どくをもってどくをせいす
【意味】
毒を以て毒を制すとは、悪を除くために別の悪を利用すること。
【注釈・由来】
毒に当たった病人の治療で、別の毒を用いて解毒することから、悪を滅ぼすために別の悪を利用するということ。
宋代の禅書『嘉泰普灯録』の「機を以て機を奪い、毒を以て毒を制す」に由来する。
【出典】
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【例文】
・何の罪もない人を陥れ、苦しめるような悪人には、毒を以て毒を制すことも必要だろう。
・毒を以て毒を制すべく、学生時代にヤンキーだった教師が生活指導の担当をすることになった。
・毒を以て毒を制すことが根本的な解決になるとは思えない。
【注意】
「毒を盛って毒を制す」や「毒を持って毒を制す」と書くのは誤り。
毒を以て毒を制すの関連語
【類義語】
毒を以て毒を攻む/油を以て油煙を落とす/夷を以て夷を制す/暴を以て暴に易う/楔を以て楔を抜く/邪を禁ずるに邪を以てす/盗人の番には盗人を使え/火は火で治まる
【対義語】
火で火は消えぬ
【英語のことわざ】
・Contraries cure contraries.(反対物は反対物を治療する)