暖簾に腕押しの解説
【読み方】
のれんにうでおし
【意味】
暖簾に腕押しとは、何の張り合いも手ごたえもないことのたとえ。
【注釈・由来】
「暖簾」は、建物や部屋の入り口に外部と内部の仕切りとして垂らす布。
「腕押し」は、腕相撲のこと。
腕相撲をする時は双方に同等程度の力があってこそ面白みがあるが、相手が暖簾では何の手ごたえもないということから。
相手が暖簾のように力もなく対抗心も持たなければ、競おうとする時に何の張り合いもないということ。
【出典】
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【例文】
・何時間しゃべったところで暖簾に腕押しだから、彼を説きふせることなどできないだろう。
・取引先に何度も足を運びましたが、この件に関しては暖簾に腕押しで交渉が進みません。
・夫にお願いしても暖簾に腕押しで、いつも私の独り相撲です。
【注意】
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暖簾に腕押しの関連語
【類義語】
暖簾と相撲/暖簾と脛押し/薪ざっぱと脛押し/暖簾にもたれるよう/縄暖簾にもたれるよう/豆腐踏まえて暖簾押すよう/蚊柱と太刀打ちするよう/糠に釘/豆腐に鎹/石に灸/沢庵のおもしに茶袋/鹿の角を蜂が刺す/牛の角を蜂が刺す/蛙の面に水
【対義語】
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【英語のことわざ】
・He catches the wind with a net.(網で風を捕える)
・All is lost that is given to a fool.(悪人に与えられるものは皆むだになる)
・It is like beating the air.(空気を叩くようだ)