鶏口となるも牛後となるなかれの解説
【読み方】
けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ
【意味】
鶏口となるも牛後となるなかれとは、大きな組織の下っ端にいるより、小さな組織でも長となって重んじられるほうがよいというたとえ。
【注釈・由来】
「鶏口」は、小さな団体の長のたとえ。
「牛後」は、大きな団体に従って使われる者のたとえ。
【出典】
『史記』蘇秦列伝
【例文】
・脱サラして居酒屋を始めることにした。鶏口となるも牛後となるなかれだ。
・自分の力を発揮するには鶏口となるも牛後となるなかれと思い、零細企業に転職して部長になった。
・私は設備の整ったところで働きたいので、鶏口となるも牛後となるなかれという考えにはならない。
【注意】
「鶏口」を「鶏頭」、「牛後」を「牛尾」とするのは誤り。
「牛後」を「午後」と書いたり、「ごご」と読み誤らない。
鶏口となるも牛後となるなかれの関連語
【類義語】
鶏口牛後/寧ろ鶏口となるも牛後となるなかれ/鶏の口となるも牛の尻となるな/鶏尸牛従/鯛の尾より鰯の頭/大鳥の尾より小鳥の頭/獅子の尾となるよりも犬の頭となるほうがよい/龍の尾と成らんよりは鰯の頭と成れ/鯨の尾にならんよりいさざの頭になれ/芋頭でも頭は頭/乞食するなら頭になれ/ローマで二番となるより村で一番がよい
【対義語】
鰯の頭をせんより鯛の尾に付け/寄らば大樹の陰/長い物には巻かれろ
【英語のことわざ】
・Better be the head of a dog than the tail of a lion.(ライオンの尻尾になるより、犬の頭になるほうがよい)
・Better be first in a village than second at Rome.(ローマの2位より村の1位になるほうがよい)