飛ぶ鳥跡を濁さずの解説
【読み方】
とぶとりあとをにごさず
【意味】
飛ぶ鳥跡を濁さずとは、立ち去る者は、自分のいた場所を汚れたままにせず、きれいにしてから行くものだといういましめ。また、引き際はきれいであるべきということ。
【注釈・由来】
水鳥が飛び立った後の水辺が、濁らずに清いままであることから。
本来は「立つ鳥跡を濁さず」という。
「飛ぶ鳥」を「飛んでいる鳥」と解釈すると誤用になるが、ここでの「飛ぶ」は「飛び立つ」を意味するため、「飛ぶ鳥跡を濁さず」でも間違いではない。
【出典】
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【例文】
・飛ぶ鳥跡を濁さずというから、退職する日までに自分の使っていたところはきれいに掃除しておこう。
・飛ぶ鳥跡を濁さずという言葉を知らないのか、暴言を吐いて立ち去るなんてみっともない。
・最後くらいは飛ぶ鳥跡を濁さずという気持ちで幕を引きたい。
【注意】
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飛ぶ鳥跡を濁さずの関連語
【類義語】
立つ鳥跡を濁さず/立つ鳥跡を汚さず/鷺は立ちての跡を濁さず/鳥は立てども跡を濁さず/飛ぶ鳥も跡を見よ
【対義語】
後足で砂をかける/後は野となれ山となれ/先は野となれ山となれ/末は野となれ山となれ/旅の恥は掻き捨て/旅の恥は弁慶状
【英語のことわざ】
・It is foolish bird that defiles its own nest.(巣を汚す鳥は愚かだ)