一瀉千里の解説
【読み方】
いっしゃせんり
【意味】
一瀉千里とは、物事が一気にはかどること。また、文章・弁舌が巧みで、よどみないことのたとえ。
【注釈・由来】
一瀉の「瀉」は、水が下に流れ下ること。勢いよく流れ下ること。
一瀉千里は、川の水が一たび流れ出すと、一気に千里もの距離を下るようすから。
『福恵全書』に「厳然たる峡裡の軽舟、片刻に一瀉して千里す(厳しい谷の小さな船は、一時の流れで千里も下る)」とある。
【出典】
『福恵全書』
【例文】
その作家は、一瀉千里に小説を書き上げた。
【注意】
「一射千里」や「一写千里」と書くのは誤り。
一瀉千里の関連語
【類義語】
一気呵成/一瀉百里/千里一跳ね/懸河の弁/富楼那の弁舌/立て板に水/弁舌流るるが如し/弁舌滝の如し/口が利く/舌が回る/竹に油を塗る/水を流すよう/天の川をかき流すよう/弁舌さわやか/銭独楽が裸足/ふくべの尻へ飴を塗ったよう
【対義語】
横板に雨垂れ
【英語のことわざ】
・At full gallop.(全速力で)
【分類】
・状態・程度 > 勢いがある・活気づく
・言葉 > よどみない