画竜点睛を欠くの解説
【読み方】
がりょうてんせいをかく
【意味】
画竜点睛を欠くとは、物事をりっぱに完成させるための、最後の仕上げを忘れること。また、全体を引き立たせる最も肝心なところが抜けていること。
【注釈・由来】
「画竜」は竜の絵のこと。
「睛」は瞳のことで、「点睛」は瞳を点ずるということ。
中国の梁の時代、張僧ヨウという絵師が竜の絵を描き、最後に瞳を入れたところ竜が天に昇ったという故事から、「画竜点睛」は大事な仕上げを意味する。
画竜点睛を欠くは、その仕上げを欠いてしまうところから。
「画龍点睛を欠く」と書いたり、「がりゅう点睛を欠く」といったりもする。
【出典】
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【例文】
・よく描かれているが、肝心の顔の部分が雑な仕上がりで画竜点睛を欠いている。
・商品は素晴らしいが、どのようにコストを下げるのかという案がなければ、その企画は画竜点睛を欠くものだ。
・画竜点睛を欠くことがないよう、最後まで気を抜かずに仕上げてくれ。
【注意】
「点睛」を「点晴」と書いたり、「欠く」を「書く」や「描く」と書くのは誤り。
画竜点睛を欠くの関連語
【類義語】
点睛を欠く/九仞の功を一簣に虧く/仏作って魂入れず/仏作って眼を入れず/仏作っても開眼せねば木の切れも同然
【対義語】
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【英語のことわざ】
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【分類】
・人生・社会 > 失敗・落ちぶれる
・評価・評判 > 重大
・感情・心理 > 油断する
・状態・程度 > 最後