犬も歩けば棒に当たるの解説
【読み方】
いぬもあるけばぼうにあたる
【意味】
犬も歩けば棒に当たるとは、でしゃばると思わぬ災難にあうという戒め。また、じっとしていないで、何でもいいからやってみれば思わぬ幸運にあうことのたとえ。
【注釈・由来】
「棒に当たる」の意味を「人に棒で殴られる」と解釈し、本来は犬がうろつき歩いていると、人に棒で叩かれるかもしれないというところから、でしゃばると災難にあうという意味であったといわれる。
しかし、何かをしているうちに思いがけない幸運があるという意味で使った例の方が古く、元々「棒に当たる」は「幸運にあうこと」を表しているともいわれる。
古いといっても若干の差のため、どちらが先か分かっていない。
現在も両方の使われ方をしているため、前後のニュアンスで意味を解釈する必要がある。
「犬も歩けば棒に当たる」が第一句の『江戸いろはかるた』は、「犬棒かるた」や「犬棒いろはかるた」とも呼ばれる。
【出典】
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【例文】
・犬も歩けば棒に当たるで、調子に乗ってどこにでも顔を出していたら、反社との交流が取り沙汰されてしまった。
・犬も歩けば棒に当たるというから、片っ端からオーディションを受けてみた。
・犬も歩けば棒に当たるということもあるかもしれないから、余計なことは考えず、まずは行動してみよう。
【注意】
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犬も歩けば棒に当たるの関連語
【類義語】
犬も歩けば棒に遭う/犬も走れば棒に当たる/歩く犬が棒に当たる/歩く足には棒当たる/歩く足には塵がつく
【対義語】
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【英語のことわざ】
・The dog that trots about finds a bone.(歩きまわる犬は骨を見つける)
・The waiking dog finds a done.(犬も歩けば骨に会う)
・The beast that goes always never wants blows.(歩きまわる獣はいつも叩かれる)