読み方
けいぐんのいっかく
鶏群の一鶴の意味・解説
鶏群の一鶴とは、多くの凡人の中に、一人だけ抜きん出てすぐれた人がまじっていることのたとえ。
由来などの解説
鶏の群れに、一羽だけ鶴がまじっていることから。
『晋書』嵆紹伝には「稠人の中に於いて、始めて嵆紹を見る、昂昂然として野鶴の鶏群に在るが如し(多くの人がいる中で、嵆紹を見た。ひときわ高く抜きん出ており、まるで野生の鶴が鶏の群れの中にいるようだ)」とある。
出典
『晋書』嵆紹伝
例文
学生時代から彼は飛び抜けて優秀で、スポーツも万能であり、人徳もあった。まさに鶏群の一鶴である。
英語のことわざ
Triton among the minnows.(小魚どもの中の海神)
※ toritonはギリシャ神話に出てくる半神半魚の海神のこと。
鶏群の一鶴の類語・対義語
類義語
群鶏の一鶴/鶏群一鶴/鶏群の孤鶴/野鶴の鶏群に在るが如し/掃き溜めに鶴/塵塚に鶴/ごみ溜めに鶴/泥中の蓮/砂の底から玉が出る/砂の中の黄金/砂に黄金泥に蓮/藪に黄金/紅一点/万緑叢中紅一点/珠玉の瓦礫に在るが如し/堆肥の中の宝石/天水桶に竜
対義語
鳳は藪の中にはいない/千石見晴らしの田でないと鶴は下りぬ