人事を尽くして天命を待つ

解説

【読み方】
じんじをつくしててんめいをまつ

【意味】
人事を尽くして天命を待つとは、人間の能力でできる限りのことをしたら、あとは焦らず、天の意思に任せる。

【注釈・由来】
「人事」とは、人間の力で出来る事柄。
「天命」は、天が人間に与えた使命の意。
全力をかけて努力をしたら、その後は静かに天命に任せるということで、事の成否は人知を越えたところにあるのだから、そんな結果になろうとも悔いはないという心境のたとえ。
南宋初期の中国の儒学者である胡寅の『読史管見』に「人事を尽くして天命に聴(まか)す」とある。

【出典】
『読史管見』

【例文】
・人事を尽くして天命を待つ。最大限の努力をしたのだから、結果がどうであれ後悔はない。
・全力は出し切った。あとは人事を尽くして天命を待つのみだ。
・頑張った分だけ結果は出るはずだ。人事を尽くして天命を待つことにしよう。

【注意】
「人事を尽くして運命を待つ」とするのは誤り。

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