読み方
こけつにいらずんばこじをえず
虎穴に入らずんば虎子を得ずの意味・解説
虎穴に入らずんば虎子を得ずとは、危険を避けていては、大きな成功も有り得ないということのたとえ。
由来などの解説
虎の棲む洞穴に危険をおかして入らねば、虎の子を捕らえられないことから。
後漢の班超が匈奴との戦いで危機に陥ったとき、部下に言った言葉。
「虎子」は「虎児」とも書き、「こし」とも読む。
出典
『後漢書』
例文
もし失敗したらすべてを失うかもしれないが、このチャンスを逃せば大成功も有り得ない。虎穴を入らずんば虎子を得ずの気持ちで、一か八かの勝負に出よう。
注意
「虎穴」を「虎口」とするのは誤り。
「入らずんば」を「はいらずんば」と読むのは誤り。
英語のことわざ
Nothing venture, nothing have.(何の冒険もしなければ何も得られない)
The more denger the more honour.(危険が大きくなるほど名誉も大きくなる)
虎穴に入らずんば虎子を得ずの類語・対義語
類義語
虎穴に入らざれば虎子を得ず/虎穴を探らざれば虎子を得ず/虎の穴に入らねば虎の子は得られぬ/虎穴虎子/千金の珠は必ず九重の淵の而も驪龍の頷下に有り/危ない橋も一度は渡れ/危ない所に登らねば熟柿は食えぬ
対義語
棚から牡丹餅/君子危うきに近寄らず/命あっての物種/石橋を叩いて渡る/危ない事は怪我のうち/命を知る者は巌牆の下に立たず