幽霊の正体見たり枯れ尾花の解説
【読み方】
ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな
【意味】
幽霊の正体見たり枯れ尾花とは、恐怖心や疑いの気持ちがあると、何でもないものまで恐ろしいものに見えることのたとえ。また、恐ろしいと思っていたものも、正体を知ると何でもなくなるということのたとえ。
【注釈・由来】
「尾花」は、ススキの穂のこと。
幽霊だと思って恐れていたものが、よく見たら枯れたススキの穂だったという意味から。
疑心暗鬼で物事を見ると、悪いほうに想像が膨らんで、ありもしないことに恐れるようになるということ。
横井也有の俳文集『鶉衣』にある「化物の正体見たり枯れ尾花」が変化した句といわれる。
【出典】
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【例文】
・幽霊の正体見たり枯れ尾花だ。怖い怖いと思っていると、何でも恐ろしいものに見えてしまうぞ。
・幽霊の正体見たり枯れ尾花というもので、つきまとう影に怖がっていたが自分の影だった。
・よく見れば案外たいしたことないものなのかもしれない。幽霊の正体見たり枯れ尾花だ。
【注意】
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幽霊の正体見たり枯れ尾花の関連語
【類義語】
落ち武者は薄の穂にも怖ず/疑いは暗中の人影/疑心暗鬼/疑えば目に鬼を見る/杯中の蛇影/窃鈇の疑い/茄子を踏んで蛙と思う
【対義語】
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【英語のことわざ】
・One always proclaims the wolf bigger than himself.(狼を見た人はいつも大きく報告する)