水は方円の器に随う

読み方

みずはほうえんのうつわにしたがう

水は方円の器に随うの意味・解説

水は方円の器に随うとは、人は環境や友人によって、良くも悪くも変わるというたとえ。

由来などの解説

「方」は四角、「円」は円形のことで、「方円」は方形と円形。
四角い器に水を入れれば水も四角い形になり、丸い器に水を入れれば水も円形になることから。
『韓非子』に「人君為る者は猶盂のごときなり。民は猶水のごときなり。盂方なれば水方に、盂圜なれば水圜なり(君主たる者は水をいれる鉢のようなものである。人民は、その鉢の中の水のようなもの。鉢が四角なら水も四角い形となり、鉢が丸ければ水も丸い形を作る)」という孔子の言葉がある。
「随う」は「従う」とも書く。

出典

孔子『韓非子』

例文

水は方円の器に随うで、学生時代の親友がいなければ今頃自分はどんな人生を送っていたかわからない。

英語のことわざ

Water leads itself to its vessel.(水はおのれをその容器に導く)

水は方円の器に随うの類語・対義語

類義語

水は入れ物に従う/方円の器に随う/水は器に従う/墨に近づけば必ず黒く朱に近づけば必ず赤し/人は善悪の友による/善悪は友による/麻の中の蓬/麻に連るる蓬/蓬に交じる麻/朱に交われば赤くなる墨に染まれば黒くなる/血に交じれば赤くなる/丹の蔵する所の者は赤し/炭屋の丁稚は黒くなる/虱は頭に処りて黒し/藪の中の荊

対義語

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キーワード

方円随う

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