始めは処女の如く後は脱兎の如し

読み方

はじめはしょじょのごとくのちはだっとのごとし

始めは処女の如く後は脱兎の如しの意味・解説

始めは処女の如く後は脱兎の如しとは、始めは弱々しく見せかけて敵を油断させ、あとで一気に素早く攻撃すること。また、始めはたいしたことはないが、あとで一気に実力を発揮することのたとえ。

由来などの解説

「脱兎」とは、逃げていく兎のことで、非常に速いもののたとえ。
始めは処女のように物静かな行動をし、あとで逃げる兎のように素早く行動すること。
孫子の兵法の一つで、『孫子・九地』に「始めは処女の如く、敵人戸を開く。後は脱兎の如く、敵拒ぐに及ばず(始めは処女のように慎み深く、後は脱兎のように素早く攻撃すれば、敵は防御できない)」とある。

出典

『孫子』

例文

始めは処女の如く後は脱兎の如しだ。頃合を見計らって一気に攻めよう。

注意

始めのうちはおとなしいが、後から乱暴になるという意味で使うのは誤り。
誤用例 「始めは処女の如く後は脱兎の如しで、結婚前とは大違いだ」

始めは処女の如く後は脱兎の如しの類語・対義語

類義語

対義語

竜頭蛇尾虎頭蛇尾/頭でっかち尻つぼみ/尻切れとんぼ

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キーワード

始め処女如く脱兎如し

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