釈迦に説法の解説
【読み方】
しゃかにせっぽう
【意味】
釈迦に説法とは、その道のことを知り尽くしている人に、それを教しえようとする愚かさのたとえ。
【注釈・由来】
仏教の開祖である釈迦牟尼に対して、仏法を説くという意味から。
【出典】
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【例文】
・師匠にアドバイスするなんて、釈迦に説法というものだよ。
・私が先生に申し上げるのは釈迦に説法というものですが、どうか聞いて下さい。
・相手がどんな人か知らず、釈迦に説法になるようなことを言ってしまった。穴があったら入りたいよ。
【注意】
「馬の耳に念仏」や「馬耳東風」のように、人の意見や忠告を聞き流すの意味で使うのは誤り。
誤用例 「聞く耳を持たない彼に言っても、釈迦に説法だよ」
釈迦に説法の関連語
【類義語】
釈迦に説法、孔子に悟道/釈迦に経/お釈迦に経を聞かせる/孔子に論語/孔子に悟道/孔子に学問/仏の前の経を言う/聖人の門前に孝経を売る/極楽の入口で念仏を売る/養由に弓を言う/河童に水練/猿に木登り
【対義語】
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【英語のことわざ】
・The scholar teaches his master.(弟子が師匠に教える)
・Don’t teach fishes to swim.(魚に泳ぎを教えるな)
・A sow to teach Minerva.(ミネルヴァ女神に教える豚) ※「ミネルヴァ女神」は知恵の神、「豚」は無能者の象徴。