臥薪嘗胆の解説
【読み方】
がしんしょうたん
【意味】
臥薪嘗胆とは、仕返しのため、または目的を達成するために、長い年月の間苦労にじっと耐えることのたとえ。
【注釈・由来】
臥薪嘗胆の「臥薪」は、堅くて痛い薪の上に寝ること。
「嘗胆」とは、苦い肝をなめること。
春秋時代、越王の勾践に敗れた父である呉王の闔盧の敵を討つため、夫差は毎夜薪の中に寝ては仇討ちの心をかきたてた。
三年後、ついに会稽山で勾践を降伏させたが、勾践は復讐の念を忘れないため苦い胆をなめて、苦難の末に夫差を打ち破ったという故事に由来する。
【出典】
『史記』十八史略
【例文】
・臥薪嘗胆の末、ようやく商売が軌道に乗った。
・臥薪嘗胆の思いで邁進してまいりました。
・座右の銘が「臥薪嘗胆」と言うわりに、努力をしている姿を見たことがない。
【注意】
短期間の辛苦に使うのは誤り。
誤用例 「臥薪嘗胆すること十五時間、ようやく作品が完成した」
臥薪嘗胆の関連語
【類義語】
坐薪懸胆/薪に坐し胆を懸く/越王之胆/漆身呑炭/呑炭漆身/苦心惨憺/堅忍不抜
【対義語】
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【英語のことわざ】
・Perseverance under difficulties.(苦難続きの下での忍耐)