灯台下暗しの解説
【読み方】
とうだいもとくらし
【意味】
灯台下暗しとは、人は身近なことには案外気がつかないものだというたとえ。
【注釈・由来】
「灯台」は、昔の室内照明器具で、油の入った皿に芯を浸して火をともす燭台のこと。
燭台は周囲を明るく照らすが、その真下は影になっていて暗いことから。
「燈台下暗し」とも書く。
【出典】
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【例文】
・殺人事件の犯人が、まさか彼の兄だったとは。灯台下暗しとはこのことだ。
・灯台下暗しで、隣の席に君がいたことに全然気づかなかったよ。
・灯台下暗しというもので、部屋中探し回っても見つからなかったものが、机の上に置いてあった。
【注意】
「灯台」を港や岬に立っている航路標識の「灯台」と解釈されることもある。
しかし、岬の灯台は遠くを照らし、航行中の船に位置の基準を示すためのもので、燭台のように近場が明るいわけではないため、比喩として成立しなくなる。
灯台下暗しの関連語
【類義語】
提灯持ち足下暗し/詮索物目の前にあり/手に持った物を探す/智は目の如し、百歩の外を見て睫を見る能わず/近くて見えぬは睫/秘事は睫/賊は是家の親/足下の鳥は逃げる/岡目八目
【対義語】
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【英語のことわざ】
・The darkest place is under the candlestick.(最も暗いのはろうそく立ての下である)
・You must go into the country to hear what news at London.(ロンドンの新しいニュースを知るには田舎に行かないといけない)