泣いて馬謖を斬るの解説
【読み方】
ないてばしょくをきる
【意味】
泣いて馬謖を斬るとは、全体の規律を守るためには、たとえ愛する者であっても私情を捨て、涙をのんで違反した者を処分する。
【注釈・由来】
三国時代、蜀の諸葛孔明が魏と戦ったとき、親友の弟で腹心の部下だった馬謖が命令に背き、布陣したため大敗を喫した。
孔明は軍法に従い、涙を流して馬謖を斬罪にしたという『三国志・蜀志・馬謖伝』にある故事に由来する。
【出典】
『三国志』
【例文】
・会社を建て直すためには、息子であっても役員から退けなければならない。社長は泣いて馬謖を斬る思いで、息子の解雇を申し渡した。
・彼の態度がこのまま変わらないのであれば、泣いて馬謖を斬ることになるだろう。
・泣いて馬謖を斬るようなことはしたくなかったが、コンプライアンスを軽視する人間を置いておくわけにはいかない。
【注意】
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泣いて馬謖を斬るの関連語
【類義語】
涙を揮いて馬謖を斬る/泣斬馬謖
【対義語】
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【英語のことわざ】
・To make a costly sacrifice in the course of justice.(正義のために高価な犠牲を払う)