泣く子と地頭には勝てぬの解説
【読み方】
なくことじとうにはかてぬ
【意味】
泣く子と地頭には勝てぬとは、道理の通じない者や権力者には、どうやっても勝てないから、無理を言われても従うしかない。
【注釈・由来】
聞き分けのない子(泣く子)や横暴な権力者(地頭)とは、いくら道理で争っても通じず、どうにもならないことから。
「地頭」とは、平安・鎌倉時代に荘園を管理し、税金を取り立てていた役人のこと。権力を振りかざして横暴を働いていた。
【出典】
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【例文】
あんなに厳格で頑固な彼が、孫に甘えられるとどんな無理でもきいてしまうらしい。泣く子と地頭には勝てぬということだ。
【注意】
「泣く子と地蔵には勝てぬ」というのは誤り。
泣く子と地頭には勝てぬの関連語
【類義語】
泣く子と地頭には勝たれぬ/童と公方人には勝たれぬ/泣く子には千人の武者も叶わず/地頭に法なし/勝たれぬものは主と病/主人と病気には勝てぬ/長い物には巻かれろ
【対義語】
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【英語のことわざ】
・We must fall down before a fox in season.(我々は頃合いを見計らってキツネの前にひれ伏さなければならない)
・The crying child and my lord will have their own ways.(泣く子と殿様は思いを通す)