馬子にも衣装の解説
【読み方】
まごにもいしょう
【意味】
馬子にも衣装とは、どんな人間でも身なりを整えれば立派に見えることのたとえ。
【注釈・由来】
「馬子」とは、駄馬に荷物や人を乗せて運ぶことを職業とした人のこと。
馬子のような身分の低い人でも、羽織袴を着れば立派に見えることから。
「馬子にも衣裳」とも書く。
【出典】
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【例文】
・馬子にも衣装というもので、ドレスを着た妻がまるで女優のように思えたよ。
・馬子にも衣装とはよく言ったもので、普段とは別人のようだ。
・うまく着こなせていなければ、高級スーツを着たとて馬子にも衣装にはならない。
【注意】
「孫にも衣装」と書くのは誤り。
身なりさえ整えれば良く見えるという意味なので、褒め言葉として使うことは失礼にあたる。
誤用例 「お嬢様の結婚式にお招きいただきありがとうございます。馬子にも衣装で、素敵な花嫁姿でした」
馬子にも衣装の関連語
【類義語】
馬子にも衣装髪形/猿にも衣装/人形にも衣装/山家の猿も衣装柄/藁人形も装束柄/ほいとも衣装柄/人は衣装/木の株にも衣装/切り株にも衣装/枯れ木も衣装/亡者にも鎧/鬼瓦にも化粧/木偶も髪形/兎唇にも物着せろ/木株にも物着せよ/衣服が人を作る/着物が人を作る/美しい羽根は美しい鳥を作る/人は洗濯がら馬は撫でがら/姿は作り物/君飾らざれば臣敬わず
【対義語】
馬子にわんぼ/公家にも襤褸/衣ばかりで和尚はできぬ
【英語のことわざ】
・Apparel makes the man.(衣服が人間を作る)
・Fair feathers make fair fowls.(美しい羽は鳥を美しくする)