塵も積もれば山となるの解説
【読み方】
ちりもつもればやまとなる
【意味】
塵も積もれば山となるとは、小事をおろそかにしてはならないという戒め。
【注釈・由来】
塵のようにごくわずかなものでも、積もり積もれば山のように大きくなるということから。
『江戸いろはかるた』の一つ。
【出典】
『大智度論・九四』大品般若経(摩訶般若波羅蜜経)の注釈書
【例文】
・塵も積もれば山となるというから、一日一個の英単語を覚えていこう。
・塵も積もれば山となるものだから、時間がない時でも毎日10分は欠かさず運動しよう。
・ちょっとしたミスも繰り返せば大きなミスに繋がる。塵も積もれば山となるということを忘れずに仕事をしよう。
【注意】
「塵」を「つまらないもの」や「ごみ」の意味で用いるのは誤り。
誤用例 「毎日掃除をしないと、塵も積もれば山となるから気をつけよう」
塵も積もれば山となるの関連語
【類義語】
塵積もりて山となる/土積もりて山となる/微塵も積もりて山となる/砂長じて巌となる/九層の台は累土より起こる/丘山は卑きを積みて高きを為す/衆少多きを成し、積少鉅を致す/積羽舟を沈む/人跡繁ければ山も凹む/千金は一文銭の集まり/一文銭も小判の端/滴り積もりて淵となる/継続は力なり/雨垂れ石を穿つ/点滴石を穿つ/小さな流れも大河となる/愚公、山を移す/ローマは一日にして成らず
【対義語】
座して食らえば山も空し
【英語のことわざ】
・Many a little makes a mickle.(少量のものが多く集まれば多量になる)
・Light gains make heavy purses.(僅かな収益が重い財布を作る)
・Every little helps.(どんなに少ないものでも役に立つ)