頭隠して尻隠さずの解説
【読み方】
あたまかくしてしりかくさず
【意味】
頭隠して尻隠さずとは、悪事や欠点などの一部を隠して、全部を隠したつもりでいること。
【注釈・由来】
頭隠して尻隠さずは、鳥のキジにたとえたことわざで、キジは追われると、草むらの中に頭を突っ込んで隠れたつもりでいるが、尾は丸見えになっていることから。
一部だけを隠して、すべてを隠したつもりでいる愚かさを笑う言葉として用いる。
現代では、たとえとして用いることは少なく、物理的に頭を隠していても尻が出てしまっている状態を表す際に用いられることが多い。
「かしら隠して尻隠さず」ともいう。
『江戸いろはかるた』の一つ。
【出典】
-
【例文】
・お母さんに内緒でケーキを食べたでしょ?フォークは片づけても、口の周りのクリームが頭隠して尻隠さずになっているわよ。
・頭隠して尻隠さずにならないよう、証拠はひとつ残らず隠してくれ。
・彼女はいつも頭隠して尻隠さずの嘘をつくけど、バレないと思っているのかな?
【注意】
-
頭隠して尻隠さずの関連語
【類義語】
頭隠して尻を出す/頭隠して尾を出す/頭を隠して尾をあらわす/面を隠して尾をあらわす/尻出して顔隠す/柿を盗んで核を隠さず/身を隠し陰を露す/雉の草隠れ/雉の隠れ/焼け野の雉頭隠して尾を出だす/団子隠そうより跡隠せ/蚤の隠れたよう/辣韮食うて口を拭う
【対義語】
-
【英語のことわざ】
・The foolish ostrich buries his head in the sand and thinks he is not seen.(愚かなダチョウは頭を砂の中に埋めて、他からは見えないと思っている)
【分類】
・人生・社会 > 不正
・学問・才能・能力 > 欠点,愚か・能力がない
・評価・評判 > 不完全
・行動・動作 > 取り繕う