身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれの解説
【読み方】
みをすててこそうかぶせもあれ
【意味】
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれとは、自分の命を犠牲にする覚悟があってこそ、初めて窮地を脱して物事を成就することができるということ。
【注釈・由来】
溺れかけたときはもがけばもがく程深みにはまるものであり、捨て身になって流れに身を任せれば、やがて浅瀬に立つことができるという意味から。
「あれ」は「あり」の已然形で、「こそ」に呼応して已然形で結んだものであり、命令形ではない。
【出典】
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【例文】
・一度きりの人生なのだから、保身ばかりに走らずチャンスがあれば自分のすべてを賭けてみるのも悪くないと思うよ。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれと言うしね。
・借金返済のためには身売りして、一からやり直すことも考えた方がいい。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれだ。
・どうにもならない時だからこそ、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれと思って、自分自身に執着しないことだね。
【注意】
「立つ瀬がない」と混同して、「身を捨ててこそ立つ瀬もあれ」とするのは誤り。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれの関連語
【類義語】
肉を切らせて骨を断つ/皮を切らせて肉を切り、肉を切らせて骨を切る/死中に活を求める
【対義語】
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【英語のことわざ】
・He that fears death lives not.(死を恐れては生きられない)
・Fortune favours the bold.(幸運の女神は勇者を助ける)