読み方
あさせにあだなみ
浅瀬に仇波の意味・解説
浅瀬に仇波とは、思慮深くない者ほど、おしゃべりで騒ぎ立てることが多いということ。
由来などの解説
「仇波」は、むやみに立ち騒ぐ波の意で、「徒波」「徒浪」「仇浪」とも書く。
川の深いところには波が立たないが、浅いところにはいたずらに波が立ち騒ぐことをにたとえた言葉。
『古今和歌集』恋四の「底ひなき淵やは騒ぐ山川の浅き瀬にこそあだ波は立て」から。
出典
『古今和歌集』
例文
浅瀬に仇波と言うとおり、彼女の話には重みが感じられない。
英語のことわざ
Deep rivers move in silence, shallow brooks are noisy.(深い川は音を立てずに流れ、浅い小川はやかましい)
Empty vessels make the most sound.(空の容器は一番大きな音を立てる)
浅瀬に仇波の類語・対義語
類義語
空き樽は音が高い/能無しの口叩き/鳴く猫は鼠を捕らぬ/痩せ犬は吠える/能無し犬の高吠え/能無し犬は昼吠える/吠える犬は噛みつかぬ
対義語
深い川は静かに流れる/食い付く犬は吠え付かぬ/鳴かない猫は鼠捕る/能ある鷹は爪を隠す