以心伝心の解説
【読み方】
いしんでんしん
【意味】
以心伝心とは、言葉や文字を使わなくても、互いの気持ちが通じ合うことのたとえ。
【注釈・由来】
もとは仏教用語。特に仏教の宗派の一つである禅宗で、言葉や文字では表せない奥深い仏教の真髄を、師から弟子の心へ伝えることを「以心伝心」といった。
『景徳伝灯録』に「仏の滅する後、法を迦葉に対し、心を以て心に伝う」とある。
迦葉は釈迦の十人のすぐれた弟子のうちの一人。
【出典】
『景徳伝灯録』
【例文】
・彼とは幼少時代からの付き合いで、以心伝心の仲だ。
・言葉を交わさなくても、以心伝心でわかりあえる。
・双子ならではの以心伝心のコンビネーションで、相手チームを翻弄し続けた。
【注意】
「意心伝心」や「以心電信」と書くのは誤り。
以心伝心の関連語
【類義語】
心を以て心に伝う/拈華微笑/不立文字/阿吽の呼吸
【対義語】
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【英語のことわざ】
・That which comes from the heart will go to the heart.(心より出たものは心に通じる)