金の切れ目が縁の切れ目の解説
【読み方】
かねのきれめがえんのきれめ
【意味】
金の切れ目が縁の切れ目とは、金がなくなったときが、人間関係の切れるときだということ。
【注釈・由来】
元は、遊女と遊客の金銭によって成り立っていた関係を表した言葉。
男女の関係に限らず、世間は実利によって結ばれており、金がある時には、ちやほやしたり慕ってきた者も、金が尽きれば掌を返すように見向きもしなくなる。
【出典】
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【例文】
・金の切れ目が縁の切れ目というが、金を貸した時はあんなに慕ってきたのに、追加融資を断ったら電話にさえ出なくなった。
・金の切れ目が縁の切れ目というもので、仕事を辞めた途端、誰も寄ってこなくなった。
・金の切れ目が縁の切れ目になることは分かっていたが、その人間性を思うと寂しいものだ。
【注意】
「金とは縁がない」の意味で使うのは誤り。
誤用例 「学生時代からずっと、金の切れ目が縁の切れ目で、家賃を滞納することも多かった」
金の切れ目が縁の切れ目の関連語
【類義語】
愛想尽かしは金から起きる
【対義語】
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【英語のことわざ】
・When poverty comes in at the doors, love leaps out at windows.(貧困がドアから入ってくると、愛は窓から飛び出していく)
・Love lasts as long as money endures.(恋愛は金がある限り続く)
・So long as fortune sits at the table friends sit there.(冨がテーブルについている限り、友人もそこに座っている)