元の木阿弥

元の木阿弥の解説

【読み方】
もとのもくあみ

【意味】
元の木阿弥とは、いったん良くなったものが、再び元の悪い状態に戻ること。

【注釈・由来】
戦国時代の武将筒井順慶が、幼い時に父の順昭が病死した。
父の遺言によりその死を隠し、顔や声がよく似た木阿弥という盲人を薄暗いところに寝かせ、順昭がまだ寝床にいるかのように見せかけた。
その死は順慶が成人するまで敵に知られずに済んだが、順慶が成人した折に順昭の死を公表したために、木阿弥は用済みとなりもとの庶民に戻されたという故事によるとされている。
語源には諸説あるが、この説が最も有力な説である。

【出典】

【例文】
・今すぐにでも開始できる状態まで準備を進めたのに、部長が待ったをかけたので元の木阿弥になってしまった。
・彼を黙らせておかないと、元の木阿弥になることは目に見えている。
・せっかく事態が収まりつつあるのに、ここで規制を解除したら元の木阿弥だ。

【注意】
「元の黙阿弥」と書くのは誤り。

元の木阿弥の関連語

【類義語】
元の木庵/元の木椀/太郎兵衛駕籠

【対義語】

【英語のことわざ】
・He turn to his old bias again.(元の性向に戻る)

【索引語】
木阿弥

【分類】
行動・動作 > 無駄な努力
状態・程度 > 変化する

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