日暮れて道遠し

日暮れて道遠しの解説

【読み方】
ひくれてみちとおし

【意味】
日暮れて道遠しとは、年をとってしまったのに、まだ人生の目的が達成できていない。また、やらねばならない仕事がたくさんあるのに一向に仕事がはかどらないことのたとえ。

【注釈・由来】
日が暮れてしまったのに、前途はまだまだ長いという意味から。
「日暮れて途遠し」とも書く。

春秋時代後期、伍子胥は楚の平王への報復を心に誓った。
平王の墓をあばいて掘り出した死骸を鞭打って恨みを晴らした伍子胥を見て、知人の申包胥はそのやり方を非難した。
それに対して、伍子胥が「吾日暮れて途遠し。吾、故に倒行して之を逆施す(私は年老いてなおなるべきことが多い。だから道理など考える暇はなかったのだ」と言ったという故事に由来する。

【出典】
『史記』

【例文】
毎日を悔いのないよう精一杯過ごしてきた。けれども日暮れて道遠しで、いまだに達成できていないことが私にはまだたくさんある。

【注意】
「ひぐれて道遠し」というのは誤り。

日暮れて道遠しの関連語

【類義語】
道遠く日暮る

【対義語】

【英語のことわざ】
・To remain still unsettled.(いつまでたっても埒があかない)

【索引語】
暮れる遠い

【分類】
人生・社会 > 年齢・人の一生
生活・暮らし > 仕事・商売
状態・程度 > 切迫する

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