溺れる者は藁をも掴む

解説

【読み方】
おぼれるものはわらをもつかむ

【意味】
溺れる者は藁をも掴むとは、困窮して万策尽きた人は、まったく頼りにならないものにまで必死にすがろうとすることのたとえ。

【注釈・由来】
西洋のことわざ「A drowning man will catch at a straw.」の翻訳。
溺れた時に藁を掴んでも助かるはずなどないが、非常に困ってしまってどうにもならなくなったとき、人は役に立たないものにでもすがって何とか助かろうとするという意味。

【出典】

【例文】
・あんなにケチだった人が、大病をしてからあやしげな健康食品に大金を費やすようになった。溺れる者は藁をも掴むという状態だ。
・あの時は溺れる者は藁をも掴む思いで彼に相談したが、今となっては何であんな奴に相談したのか、自分でも不思議なくらいだ。
・溺れる者は藁をも掴むものだから、占いなどという怪しげな商売が儲かる。

【注意】
頼りにならないものにすがる意味を含むため、頼る相手に言うのは失礼にあたる。
誤用例 「親や親戚にも断られ、溺れる者は藁をも掴む思いでお願いにあがりました」

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