後の雁が先になるの解説
【読み方】
あとのかりがさきになる
【意味】
後の雁が先になるとは、後から来た者が先を行く者を追い越すこと。
【注釈・由来】
雁は一列に並んで飛んでいるが、後尾についていた雁が前に出て雁行が乱れる様子から、先の者が油断している隙に追い越すさまをいう。
後輩が先輩の力量・地位・権力・財産などを凌いで出世することのほか、年下の者が先に死ぬことにもいう。
「後のがんが先になる」ともいう。
【出典】
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【例文】
後の雁が先になるということもあるのだから、この成績をキープするよう努力を怠ってはいけない。
【注意】
後から来た者に道を譲るの意味で使うのは誤り。
誤用例 「後の雁が先になるというように、そろそろ新人に座を譲って私は引退しようと思う」
後の雁が先になるの関連語
【類義語】
後の雁/先の雁が後になる/後の烏が先になる/後の舟かえって先になる
【対義語】
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【英語のことわざ】
・Many that are first shall be last; and the last shall be first.(多くの先の者は後になり、最後の者は先になるだろう)
・Last in bed best heard.(一番朝寝坊の者が一番聞いてもらえる)