縁の下の力持ちの解説
【読み方】
えんのしたのちからもち
【意味】
縁の下の力持ちとは、人の目につかないところで、他人のために支える苦労や努力をすること。また、そのような人。
【注釈・由来】
縁側を下から支える柱のように、人知れず支えている存在のことをいう。
表舞台に立つことはないが、その存在なしではあり得ない、陰の働き手の価値はきわめて大きい。
『上方いろはかるた』『尾張いろはかるた』の一つ。
尾張いろはかるたでは「ゑ」の項。
【出典】
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【例文】
・自分が出世できたのは、縁の下の力持ちとなってくれた人たちのおかげだ。
・縁の下の力持ちの役割を果たすことこそ我々の使命です。
・彼は目立ちたがり屋なので、縁の下の力持ちになることを拒んだ。
【注意】
表立って活躍している人に使うのは誤り。
誤用例 「今回あのクラスが優勝できたのは、なんと言っても俊足のアンカーが縁の下の力持ちとなったからだろう」
縁の下の力持ちの関連語
【類義語】
縁の下の舞/縁の下の掃除番/陰の松の奉公/簀の子の下の舞/闇の独り舞/内助の功
【対義語】
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【英語のことわざ】
・One catches the hare and another eat it.(一人はウサギを捕まえ、他の者がそれを食べる)