濡れ手で粟の解説
【読み方】
ぬれてであわ
【意味】
濡れ手で粟とは、何の苦労もしないで多くの利益を得ること、骨を折らずに金をもうけることのたとえ。
【注釈・由来】
濡れた手で粟をつかむと、たくさんの粟粒がくっついてくることから。
【出典】
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【例文】
・旅行先のカジノで大当たりし、濡れ手で粟の大金を手にした。
・競馬で大穴を狙って、あわよくば濡れ手で粟なんてことを考えても、そう上手くはいかないよ。
・兄弟がみんな遺産相続を放棄するから、こりゃ濡れ手で粟と思ったんだけど、蓋を開けてみれば何のことはない、資産より借金のほうが多かったんだ。
【注意】
「濡れ手に粟」の実例も多いが、「濡れた手で粟をつかむ」のだから「濡れ手で粟」が正しい。
「粟」を「栗」と書き誤ったり、「くり」と読まない。
「濡れ手で泡」と書き、いくら努力しても利益がないという意味で用いるのは誤り。
誤用例 「朝から晩まで働きづくめなのに、さっぱり売り上げが上がらない。濡れ手で泡とはこのことだ」
濡れ手で粟の関連語
【類義語】
濡れ手で粟の掴み取り/濡れ手で粟のぶったくり/濡れ手で粟を掴む/濡れ手で小米を掴む/一攫千金/一攫万金/田父の功/漁夫の利/海老で鯛を釣る/一粒万倍
【対義語】
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【英語のことわざ】
・To make one’s fortune at one stroke.(一挙に産を成す)