愚公山を移すの解説
【読み方】
ぐこう、やまをうつす
【意味】
愚公山を移すとは、どんなに困難なことでも辛抱強く努力を続ければ、いつか必ず成し遂げることができるというたとえ。
【注釈・由来】
中国の愚公という名の90才にもなる老人が、家の前にある二つの大山をほかへ動かそうと、土を運びはじめた。
人々はその愚かさを嘲笑したが、愚公は子孫がその行いを引き継げば山を移動させるだろうと、一向にひるまなかった。
その志に感じ入り、天帝(神様)が山を移動させ平らにしたという故事に由来する。
【出典】
『列子』湯門篇
【例文】
愚公山を移すという例もあるから、どんなことでも不可能だと決めつけ、諦めてはならない。
【注意】
「愚行、山を移す」や「愚考、山を移す」と書くのは誤り。
愚公山を移すの関連語
【類義語】
愚公移山/継続は力なり/ローマは一日にして成らず/雨垂れ石を穿つ/点滴石を穿つ/金輪際の玉も拾えば尽きる/跬歩も休まざれば跛鼈も千里/塵も積もれば山となる/為す者は常に成り、行う者は常に至る
【対義語】
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【英語のことわざ】
・Rome was not built in a day.(ローマは一日にして成らず)