背に腹は代えられぬの解説
【読み方】
せにはらはかえられぬ
【意味】
背に腹は代えられぬとは、大事なことのためには、他のことを犠牲にするのはやむを得ないというたとえ。
【注釈・由来】
背中は背骨や肋骨で守られているため、少しの傷くらいであれば生命に影響はないが、守るものがなく五臓六腑がおさまっている腹は、傷つけられれば生命に関わることから、大切なこと(腹)のためには多少の損害(背中への傷)はやむを得ないことをいう。
「背」を他者、「腹」を自分自身に見立てて、切羽詰った状況では他を省みる暇などないという意味でも用いられる。
『江戸いろはかるた』の一つ。
【出典】
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【例文】
・あんな会社で妥協したくなかったが、背に腹は代えられぬ。今回ばかりは提携して乗り切るしかない。
・背に腹は代えられぬこともあるだろうから、他人がとやかく言うものではない。
・私のところへお願いに来るとは、よほど背に腹は代えられぬ事情があるのだろう。
【注意】
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背に腹は代えられぬの関連語
【類義語】
背に腹は代えられない/背中に腹は代えられない/背より腹/腹は背に替え難し/負うた子より抱いた子/苦しい時は鼻をも削ぐ/時の用には鼻をも削ぐ
【対義語】
渇しても盗泉の水を飲まず/鷹は飢えても穂を摘まず
【英語のことわざ】
・Needs must when the devil drives.(悪魔に駆り立てられたらせずにはいられない)
・Necessity has no law.(必要の前に法律はない)
・Better the purse starve than the body.(胃の腑が空になるよりも財布が空になるほうがよい)